こんばんは。アザラシの中の人です。
競馬ファンなら見ずにはいられない重賞レース。
朝から競馬をやっていて重賞まで負けてても、ここで当たれば一日楽しんだって感じしますよね。
また重賞だけ参加される方なら、このレースは是非とも当てたいレースだと思います。
そんな注目度の高い重賞レースですが、ダントツの1番人気の馬や前走は今回の重賞より強いメンバー相手に接戦を繰り広げていた馬があっさり負けてしまう、あるいは飛んでしまうってことありますよね。
またその時に限ってその馬を軸にしていて馬券が全滅…。
これは競馬ファンなら誰しもこんな経験あるはず。
そんな経験を繰り返さないためにも大切なのは、重賞での勝負気配を予想することです。
今回は重賞での勝負気配を予想する上で大切な3つのポイントを解説していきます。
また最後に2018年の京都大賞典を具体例にして上記のポイントを使った予想方法を説明します。
こんな方におすすめ
- 人気馬の取捨選択ができず点数が増えてしまう
- 信頼して買った人気馬がいつもらしくない動きで負けた
- 調教欄を見ていない、または見方がよくわかない
毎回全力なわけではない
まず1番大事なことですが、
重賞に出走する ≠ 全力で挑む
これかなり大事ですから絶対覚えてくださいね。
競馬始めたての方からすると、え?全力じゃないってどういうこと?って感じではないでしょうか。
私は競馬を始めた頃にこの説明の受けましたが、全く意味が分かりませんでした。
重賞と言ってもG1~3までの3段階あります。
つまり厩舎やオーナーがどこのタイトルを取りたいかという観点で考える必要があります。
G1常連組ならわざわざG2~3のタイトルを全力でとりにいかないでしょう。あくまで本番はG1です。
逆に昇級組や重賞未勝利組は勝って次のステップに行きたいわけですね。
賞金を見ろ!
大切なポイントの1つ目です。
それは賞金です。
ここからはものすごくざっくり解説していきます。
例えば1つの重賞レースに20頭以上の馬が参加登録した場合に、この金額が多い順から出走権を得ます。
正確には優先出走権のあるレースで優先出走権を獲得した馬が優先されます。
つまり大きなレースに出たいのであればクラスを勝ち上がっていくのは当然のこと、この賞金の壁を超えなければいけません。
例えば2017年のG1スプリンターズステークス。
このレースに参加登録していたソルヴェイグは2016年の同レース3着だったのですが、2017年は重賞で活躍している馬が多数参加登録したために賞金が他の馬に及ばず除外されています。
昨年3着でも除外されるくらいですから、この賞金というのは関係者にとっても非常に重要な数字になります
ではこの賞金を予想にどう活用するか?
シンプルに考えるなら、目標のレースに出走するにあたり足りているか足りていないかです。
とあるG1を目標にしている馬が、そのG1に出走しそうな他の馬より賞金稼いでいて差がついていれば本気で賞金を稼ぎにいかなくても目標のレースには出走が可能です。
こういった場合は休み明けのレースは叩きとして勝ち負け気にせず使うことが多いイメージです。
上にも書いた通り、あくまで本番は先なので本気度合いは低いでしょう。
つまり軸にすると結構危険だったりします。
ただ賞金を稼いでいるだけあって地力は抜けている事が多いのも事実。
ガチガチ人気なら堅実な紐候補で考えると良いと思います。
逆に賞金が足りていない馬は、目標のレースに出走できるかの瀬戸際なので勝負気配は高めと考えるべきです。
特に〇〇に出るために!みたいな具体的なレース名がコメントに出てれば要注意です。
クラシックの時期は重賞を1回勝てば春のクラシックはほぼ出走可能な金額になりますから、賞金が足りてるか足りていないかは勝負気配を予想する上で重要なポイントです。
また優先出走権が手に入るレースも同様ですね。
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調教師のコメントを読め!
次に2つめのポイントです。
調教師のコメントです。
これは勝負気配がわかるコメントも結構あって、ぜひ競馬新聞を買って読んでほしいと思います。
特にG1馬勝ち馬の休み明けは人気するので、どういうつもりでそのレースに臨むのかを捉えておくと予想に役立ちます。
また調教の数字と照らし合わせて読んでみると、あれ?コメントの割りには仕上げてないなってパターンもあります。
経験上、G1馬勝ち馬の厩舎が実際仕上げていなくても弱気な発言をすることはかなり少ないと思います。
調教の本数や時計が読めれば一番確認しやすいと思いますが、調教欄をどう見ればよいかわからないといった方は下記のコメントに注意してみてください。
注意が必要なコメント
- 地力は上なので
- 地力でどこまでやれるか
- 次に繋がるレースをしてくれれば
これらのコメントは割と緩い仕上げの時によく見かけるため勝負気配低めと判断しています。
昇級組や初古馬対決などの時は別として、明らかにコメントも先を見据えているのでガチガチ人気馬のコメントがこれなら結構怖いなという印象を持ってます。
調教師ごとに馬の状態に対して強気・弱気があるので他にもレース結果とコメントを照らし合わせてみると発見がありますよ。
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実践編~調教欄から2018年京都大賞典でこうやって予想してみた
2018年の勝ち馬は2番人気のサトノダイヤモンド
凱旋門賞に挑戦して以来、ずっと不調が続いており限界説も唱えられていました。
もう終わったわ とか 今回もダメだろ といったネガティブな意見もたくさん見かけました。
一方で昨年のジャパンカップを勝利して天皇賞春も僅差の2着の実績を持つシュヴァルグラン
今回のメンバーなら抜けているようにも見えたため、1番人気を背負いながらも結果は4着。
この2頭にどんな違いがあった調教欄をもとに予想していきます。
※新聞をそのまま貼り付けはできないので、要約した内容で説明します
レース前の見解
ダイヤモンドの調教時計がすごい。
先のG1は無視して、まずは勝つって感じなんだろうか
意図はわからんけど時計すごい。
— アザラシ (@azarasibiyori) October 8, 2018
語彙力が残念なことになってますが、このレースに勝負かけてるということは読み取りましたって内容です。
サトノダイヤモンド
調教はどうだったのか?
- 追切本数:9本(うち4本は当日も騎乗した川田騎手)
- 競馬エイトでの調教プレミアム馬(調教が非常に良い馬につく評価)
- 超豪華な併せ馬たちに先着…ジャンダルム(OP馬)、スプマンテ(1000万)、ソーグリッタリング(1600万)、クライムメジャー(1000万)
追切本数9本はかなり多い。
他の馬を見てみると、2着だったレッドジェノバは6本、ブレスジャーニーは4本です。
その中でも当日騎乗する川田騎手が乗った時の追切で「一杯に追う」や「強め」など、しっかり負荷がかけられたときは時計も優秀。
調教の結果が優秀かどうかを判断するには、どのコースで何秒くらいが速いのか標準時計を覚えていないといけません。
ただこれって普段から調教みてないと知らないですよね。
でもそんなことを知らなくても競馬エイトがあれば大丈夫です。
見る場所は1か所だけです。
見るべきポイント
競馬エイトの調教採点の点数が7点以上なら優秀
すごく簡単です。
調教1回ごとに点数がついているので7点が多ければ多いほど調教が良いと言うことです。
競馬のエイトについては競馬エイト使って予想しよう!で調教以外の活用方法も書いてますのでこちらも併せてどうぞ!
併せ馬たち
メンツが豪華。
レースにでてこれば人気争いをする馬たちを調教の相手にしています。
これは並の馬では相手にならないからでしょう。
サトノダイヤモンドの調子の良さがわかるのが4頭すべてに先着しているということ。
4頭とも「一杯」という全力で走るスタイルで追われていていますが、その全力で走っている強い馬たちに先着していたわけです。
新聞上ではこう書いている
○○(併せ馬の名前)一杯追うに××馬身先着
また池江調教師のコメントでダイヤモンドに相性が良さそうな京都の外回りを狙ってきていることが読み取れる内容をコメントされています。
これだけ条件揃っていれば、ダイアモンド陣営が京都大賞典にかける想いは読み取れるでしょう。
結論、どうみても勝負気配!!
次はシュヴァルグラン。
個人的にも大好きな馬なので注目しておりました。
ツイートはこちら。
さきほどのダイヤモンドのツイートにリプする形で呟いてます。
逆にシュヴァルは緩めかな
— アザラシ (@azarasibiyori) October 8, 2018
シュヴァルグラン
調教はどうだったのか?
- 追切本数:10本
- 競馬エイトでの調教点数は平凡
- 併せ馬の相手も賞金低め
追切本数は多いものの、競馬エイトの調教点数は平凡。
実際タイム見てみても全体的に遅めな印象を受けました。
また調教のあまり強めに追っておらず、500万下のメンバーと走って先着するもあまり離せず。
そして京都大賞典の週の追切では、後の菊花賞3着馬ユーキャンスマイル(1600万)の馬なり調教に後れをとってます。
ユーキャンスマイルが強かったと考えることもできますが、これからG2にでる馬が1600万の馬に出遅れていたら、コメントはもっと弱気なものになるのが普通。
しかし友道調教師のコメントは、出来は良い旨のコメントをされています。
これがコメントを読め!の部分で書いた、あれ?コメントの割りには仕上げてないなってパターンです。
このレースは去年の京都大賞典で同馬の鞍上がデムーロに乗り替わって以来、1年ぶりに福永騎手が騎乗しました。
これが今回のポイントだったと推測しています。
ここから読み取れること
福永騎手の手合わせも兼ねて緩い仕上げで京都大賞典を使い、その仕上げでどこまでできるかを確認する
そして本番のJCに向けて本仕上げに臨むといった方向性でしょう。
つまり勝負気配が低いと捉えるべきです。
4着という結果は想定外だったかもしれません。
でも京都大賞典→JCはこの馬にとって去年と同様のローテ。
そして去年の京都大賞典も3着で勝っていませんが、本番のJCではキタサンブラックを破って勝っています。
これは有力馬が天皇賞秋→JCというタイトなローテで走る中、シュヴァルグランは去年と同様に有利なローテを前提としたJCの出走を狙っていると捉えると今回の京都大賞典が勝負気配が低めでも納得でしょう。
京都大賞典の時点でJCに福永騎手が乗るかどうかは確定ではありませんが、こういったローテ情報も頭に入れながら読むと勝負気配はわかりやすいですね。
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まとめ
今回は馬の能力や騎手などのレース以外の背景という観点で抑えたいポイントを解説しました。
騎手がミスらしいミスをしていないのに負けてしまったといったよくわからない負けも、実は裏にこんな背景があったりするかもしれません。
予想上手な方達ほどこういった背景も考慮して、勝負気配が高い馬を見抜く力があるように思います。
ぜひ重賞予想の際はこういった馬の能力以外の背景も気にかけてみてください。
調整の時計が読めなくても人気馬の調教点数とコメントを確認するなら10分もあればできます。
簡単な割りに1年を通して活用できる方法なので今週から試してみてください。
本日はここまで。
ご一読ありがとうございました。
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