こんばんわ。
アザラシの中の人です。
久しぶりに逃げ馬について書きます。何回か逃げ・先行馬について記事を書いているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は前に行く馬が好きで、特に逃げ馬の逃げ切りのレースに魅力を感じています。
後方勢をあざ笑うかのような逃げ切りが炸裂したレースで、単勝を狙って的中した時が自分にとって競馬をやっている中で一番気持ちいい瞬間じゃないかと思ってます。
そんな逃げ馬を狙うと考えたとき、一番展開が向くレースはどんなレースかというと それがタイトルになるわけですが、「少頭数でのレース」となります。
<少頭数レースの特徴>
- 単騎逃げになりやすい
- スローペースになりやすい
- 差し馬が人気になりやすい
1.単騎逃げになりやすい
前提としてメンバーの脚質を把握する必要がありますが、少頭数のレースで差し馬が多くなると、ハナ切りたい逃げ馬がすんなり逃げれます。先行馬がいても先行馬は無理して競りかける事なく少し離して2~3番手を追走しているが多いです。その結果として邪魔されずマイペースの単騎逃げとなりやすい。
2.スローペースになりやすい
競りかけられることなく逃げるため、ペースが緩みやすいです。
そもそもペースが速くなるというのは、前に行きたいメンバーが多く位置取り争いするから速くなるわけで、競りかけてくるメンバーが少なければスローになるのは当然ですね。
特に2000m以上のレースは映像見ててもゆったりしたペースだな~と感じるくらいで、中段をゆったりしたペースで進めることで最後の直線で使える足を溜めてるのがわかります。
3.差し馬が人気になりやすい
少頭数の場合、前走でメンバー内最速の上がりを使った馬や速い上りを持った馬が人気しやすい傾向があります。
推測にはなりますが、これは馬券を購入するうえで「少頭数だからドスローからの瞬発力勝負になる」という意識が働いているからだと思います。
そしてここがいわゆるオッズの歪みであり、勝てるポイントだと思っています。
前に行く馬がいなくてドスローになったレースと逃げ馬に乗る騎手が意図的に作り出したドスローでは、同じスローペースでも全く展開が違います。
前者の場合は瞬発力勝負したいが押し出されて前にいった結果、持ち味を活かせず惨敗するケース。後者は勝つためにペースをコントロールして逃げ切りを図るケース。
明確に逃げるとわかっている馬がいるにも関わらず
「少頭数だからドスローからの瞬発力勝負になる = 上りの速い馬有利」
と先入観を持って馬券を買うと痛い目みるかもしれません。
10頭以下のレースで逃げた馬の成績を調べてみたら、やはり好成績でした。
◆10頭以下の逃げ馬成績(対象期間:2015/1/4~2017/5/7 コース指定なし)
新馬~1600万下までは好成績ですね。新馬の少頭数は何が逃げるかわからないので実際は未勝利からになりますが、充分単勝を狙う価値のある成績だと思います。
◆距離別成績
全体的に複勝率は好成績で軸に据えることができる数字となっております。特に1200m、1900m、2400mは全項目が非常に高い数値となっています。
具体的に最近のレースで印象に残ったレースを紹介します。
・2017/4/23(日) 東京6R 4歳以上500万下 芝2400m
8頭立てのレースでハナを切ったハイドロフォイルが逃げ切り。直線の長く差しが決まる東京の芝コースで逃げ切り、単勝1.8倍でダントツの1番人気だった差し馬のカマクラが5着という印象に残ったレースでした。
こちらは先週末のレース
・2017/5/14(日) 京都9R 4歳上1000万下 芝2400m
ケンホファボルトが逃げ切ったレース。
かなりゆったりしたペースで進み、最終コーナーで後続を引き付けて直線で突き放したレースでした。こちらのレースは別記事で公開していた予想でもケンホファヴァルトの単勝を推奨していました。
・当日公開していた予想
ワイドがハマらず単勝のみでしたが、予想通り単騎逃げからスローに持ち込んで逃げ切ったレースでした。2番手につけたロングスピークがそのまま2着に入りました。この日は馬場も悪かったので位置取りが前のメンバー有利に働きました。
最後に少頭数に限らず、逃げさせたらうまいと思う騎手を紹介していきます。
<騎手一覧>
①武豊
皆さんご存知の通り正確な体内時計でペース配分が抜群にうまい。
②松山
個人的に関西の逃げの名手。ゆったりしたペースに持ち込むのがうまい。
③福永
逃げ・先行馬に乗せたら位置取りが非常にうまくスタートから積極的に
仕掛けていくタイプ。
④田辺
メンバーに合わせてペースコントロールができるタイプでスタートもうまい。
東京でも逃げ切ることがあるので逃げ馬に乗っているときは要注意。
・まとめ
少頭数のレースは逃げ馬に要注意。明確に逃げるとわかっているのであれば単複ベタ買いでも期待値は高い。逆に上りが速い人気の差し馬は逃げ馬のペースにハマると届かない可能性があるため信頼のし過ぎは危険です。
本日はここまで。
ご一読ありがとうございました。