前哨戦を快勝した1番人気が本番でぶっとぶ。
逆に前哨戦で全くダメだった人気薄馬が馬券内につっこんでくる。
1年を通して競馬をしているとこういうシーンに出会うことがちょこちょこありますよね。
とくに戦歴の浅い3歳馬のG1。
この記事を書いているのは2019年の秋華賞翌日ですが、2019年の秋華賞は前哨戦をレコードで勝ったダノンファンタジーが1番人気でした。
で、レースが終わったときに勝っていたのはサンデーの勝負服を着たクロノジェネシス。
クロノジェネシスも4番人気なので勝っても不思議ではないが、ダノンファンタジーを含む人気馬たちの着順を見るとオッズと実力は正しかったのかという疑問が残る。
もちろん馬場が合わなかった・展開が向かなかったなどそれぞれの着順には理由がある。
でもそれはレースが終わってからわかることで予想をする時点でわかることではないわけです。
じゃあそうなると3歳G1という戦歴が浅い馬たちが走るレースを予想する上でのポイントや注意点は何か?
結論
- 前哨戦に騙されない
- 条件替わりは別レース
- 実力は戦歴から捉える
この記事では今回の秋華賞を例に上記の内容を解説していきます。
穴馬を探す方法も記載していますので、G1で一発狙いたいという方もどうぞ!
前哨戦の派手さがオッズを歪ませる
前哨戦を圧巻のパフォーマンで勝っている姿を見ると、本番も同じ相手と走るわけだから馬券内は外さないという意識が働く。
まず多くの人の頭によぎるのはこれ。
特に単系の馬券を買う人からすると、頭で抑えないといけない!という意識で走るはず。
でも前哨戦は前哨戦。
前哨戦は必ずしも全員が100%仕上げの状態で全力を出すとは限りません。
これの考え方はほんと大事です。
前哨戦を圧勝しても、そのとき勝ち馬の状態が100%で走ったに対して、他の馬たちは6~7割で走っていたという可能性もあります。
調教師とジョッキーが本番に向けて脚質確かめたりといったこともあるでしょう。
だから前哨戦の圧勝はあてにならんというわけです。
むしろ穴狙いとしては、掲示板あたりの着順をうろついている馬の方が伸びしろありそう&人気しないので本番では買いやすいと思ってます。
今回の秋華賞のポイント
クロノジェネシスは前哨戦を走っていないので人気落としていた
これよく考えると不思議じゃないですか?
桜花賞・オークスともにダノンファンタジーに先着しているのに4番人気ですよ?
実績で見ればクロノジェネシスの方が人気になってもおかしくないのに、直近で行われた前哨戦のレコード勝利の印象が強すぎて過去の実績を忘れられているんですね。
こういった感じで前哨戦の派手さはオッズの歪みを生みます。
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本番と条件違うけど、前哨戦を信頼しすぎじゃない?
1ハロンの延長・短縮や馬場の違いって聞いたら割と影響の大きい条件替わりに感じると思います。
でもG1当日のあの熱気はこういったレースに影響を与える要素を覆い隠してしまうわけです。
特に今回の秋華賞は台風の影響もあって馬場は渋ってました。
多くのディープ産駒が人気を背負っていましたが、この時点で軽い馬場の方が良いディープ産駒にとっては不利な条件。
しかもローズS組からすると1ハロンの延長になるわけですから、渋った馬場+1ハロンの延長という時点で前哨戦とは大きく前提が違ってきます。
レースの違い
- ローズS 軽く乾いたレコードもでた高速馬場
- 秋華賞当日 稍重で時計もかかる切れよりパワーが必要になる重い馬場
実際9Rの紫菊賞はここ3年は2分台の決着が続いていましたが、今年は2分3秒もかかっていました。
また例年上位馬の上りタイムは例年34秒台が多いが、今回は34秒台は1頭で他は35秒台前半。
このことから少頭数でスローになっただけでなく、実際に上りもかかっていたとわかります。
レース前にここまで情報があれば、前哨戦とは全く状況が違うということに気づくはず。
それなら切れ味勝負するタイプより重馬場を苦にしないパワー系か先行して粘れるタイプの方が期待できそうですよね。
前日のツイート
明日の乾き具合にもよるけど、今日のレースだけ見てると明日の秋華賞はキレッキレのディープ産駒より、重馬場得意な血統のが向きそう。
— アザラシ (@azarasibiyori) October 12, 2019
キセキが勝ったときの菊花賞みたいなイメージかな
とりあえずどこまで乾くか。
こんな感じで私自身は前日から乾き具合を気にしてました。
裏の願いとしては、オッズは前哨戦のまま、馬場は重いままという感じ。
今回の秋華賞のように前哨戦から馬場だけでも明らかに条件が変わっていれば、別のレースと考えるくらいが良いでしょう。
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過去の戦歴から隠れた穴馬を狙い撃つ
クロノジェネシスのオッズが歪んでるという話をしましたが、実はもう一頭めちゃくちゃオッズが歪んでいる馬がいました。
それは3着に来たシゲルピンクダイヤ
この馬は桜花賞でダノンファンタジーとクロノジェネシスに先着しているのに当日は10番人気。
これってすごく過小評価されていると思いませんか?
おそらくオークスの二桁着順とローズSの4着で大きく評価を落としたからだと思いますが、流石に10番人気は評価低すぎですね。
前2走の考察
- オークスは距離が長い上にハイペースだったため適正外
- ローズSは0.2秒差の4着で大きく負けているわけではない
また面白いのが、桜花賞前のチューリップ賞ではダノンファンタジーに負けて桜花賞では先着するという戦歴をもっているんですよ。
つまり同じコースでも展開次第では逆転もしてるってことです。
秋華賞に置き換えてみると…
- 1番人気と10番人気
- 前哨戦の差は0.2秒
- 軽い馬場が得意なディープ産駒と重馬場もこなすダイワメジャー産駒
本命党・穴党にしてもこの条件を見たら紐に入れてもいいかもくらいは思いませんか?
何より10番人気っていうオッズが魅力的。
こんな感じで過去の戦歴をみていけば、実力は大差ないのに舐められている穴馬を拾うことができますよ!
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当日の予想
ここまでの考察を踏まえて、当日はこんな予想してました。
ここはノウハウではないので、すっとばしてもOKです。
人気馬たちの重馬場適正を疑っていたので、私の秋華賞の予想はこんな感じ。
ごりごりの重馬場得意な狙い。
秋華賞
— アザラシ (@azarasibiyori) October 13, 2019
◎ 12 レッドアネモス
○ 14 シゲルピンクダイヤ
▲ 5 クロノジェネシス
△ 1 ダノンファンタジー
★ 7 ビーチサンバ
☆ 8 カレンブーケドール
単勝◎
複勝◎
ワイド◎〇ー◎〇▲△
三連複◎〇▲ー◎〇▲△ー◎〇▲△★☆
渋った馬場で一撃頼む!!
ダノンファンタジーの頭まではどうかなって感じたが、地力と鞍上パワーは抜けていたので3着には来ると思っていただけにあの結果には驚きました。
クロノジェネシスは凱旋門賞を勝ったバゴの産駒なので重い馬場は問題なし。
この辺りも含めて勝ち馬は勝つ条件が揃っていたんでしょうね。
2着に来たカレンブーケドールはディープ産駒ですが、ハイペースのオークスを4番手で先行して2着ですから今回の重馬場もスタミナで乗り切ったという感じ。
ハイペースな展開もこの馬には良かったのでしょうね。
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まとめ
冒頭からの繰り返しになりますが、3歳G1という戦歴が浅い馬たちが走るレースを予想する上でのポイントや注意点は以下の通り。
結論
- 前哨戦に騙されない
- 条件替わりは別レース
- 実力は戦歴から捉える
これから年末に向けてG1シーズンに突入しますので、前哨戦の派手さに惑わされないで実力ある馬を狙いうちして勝っていきましょう!
本日はここまで。
ご一読ありがとうございました。
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